2017-11

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エンタテインメントコンピューティング2008

金沢の街中にて、エンタテインメントコンピューティングという名の研究会。

今まで参加したことのある学会は情報センシング関係のものだけなので、なかなか異分野を感じる。まあこの辺の研究会が異色というのもあるだろうけど。
会場見渡すとテレビとかで見覚えのある研究者とかもちらほらいるなー。
(しかしまだ業界研究が浅いため、「顔は知ってるんだけどなー」程度の人が多い…。)

さすが「エンタテインメント」を冠するだけあって、楽しめる研究会であった。

一般講演


気になったものをいくつか。

  • クローバー黛雅宏氏らの「空間を利用したコメント貼付型コミュニケーションツール」

  • ARToolKitなどを用いてPDAで美術館の展示物などに仮想的にコメントなどを貼り付けたりできるようにする研究で、今の技術とユーザーの観点からするとまだ現実味には欠けるけれど、携帯電話でこういったコミュニケーションが展開できれば面白いなと思った。
    うちの美術部の展覧会では毎回来場者にアンケートボードを渡してアンケートを取る伝統なのだけど、これを来場者の携帯電話に置き換えられたらなー、と妄想が膨らむ。
    (ただし、やはりユーザーの抵抗感が最大のネックなのであって大変難しい。)


  • 筧康明氏らの「灯の音: Webアクセス情報と連動したインタラクティブ空間演出システム」

  • Mozilla Japanの「灯プロジェクト × Firefox 3」のひとつとしてFirefox3のリリースパーティーで披露されたものらしく、ウェブアクセスの状況が俯瞰して可視化されるというのは面白いと思う。
    しかしながら、それを音にする手法が、「鑑賞者が描いた曲線を地図上にスキャンさせてそれとぶつかった点(ウェブアクセス地点)の緯度を音高に割り当てる」というやり方で、「それってどうなん…?」と個人的に思う。
    隣席で聴講されていた森脇裕之先生も質疑で「ウェブアクセス地点という意味のある情報を、鑑賞者が描いた曲線という意味のない情報を組み合わせるのは結果として無意味だ」といったことを仰られていたけど、全くの同意。
    が、やっぱりこういった作品も「エンタテインメント」としては成り立つのか…。まあ、主眼も違うだろうし。
    (そういえば筧先生も見覚えのある人だと思ったら、「through the looking glass」という作品でデジスタアウォード獲った方だったのか!この作品はかなり評価しています!)


  • 山田香織氏らの「予感を誘う光演出の提案」

  • 舞台演出のための照明システムで、今夏の金澤夕ぐれ祭りでも使われたそうだけど、LEDライトの光らせ方というのが音楽プレイヤーでよく見かけるスペクトルのバー表示と同じ原理で、音源の高・中・低音域の強さを赤・青・緑それぞれのライトの明るさに対応させている。
    メディア情報の変換手法にはうるさい性分なので、質疑で「古典的で安直過ぎじゃない?」とついつい噛み付いてしまう。
    この手の応用での先行研究がないのでとりあえず簡単な手法で、っていうスタンスなんならまあ納得はできるけど。


    オーガナイズドセッション&ライブデモンストレーション


    21世紀美術館のシアター21にて、「音楽の未来を実装するということ」をテーマにした、音楽の最先端(?)をゆく4人によるトーク&ライブ。
    仕切るのは、昨年のeAT KANAZAWAでもライブパフォーマンスをしていた宮下芳明氏。(昨年の日記を参照)
    宮下先生の研究は個人的に微妙と感じるものも少なくないけど、しかしどれをとっても今までに類を見ないようなものばかりで面白い。
    ライブパフォーマンスでも「4つ打ち」ならぬ「5つ打ち」の曲をたっぷりと。
    その他いろいろな話とライブがあったけど割愛。

    トークを通して「変換音楽」についてまたいろいろ考えさせられ、研究を進めるにあたっての刺激になった。


    デモセッション


    デモ時間は自分のとこの切り盛りで精一杯で他のところはちょっとしか回れなかったけど、YouTubeにチャンネルができてデモの一部の動画が揚がってるみたいね!

    こんな風に楽しいインタラクティブ作品が沢山あって面白かった!




    しかし、先週のDAF Tokyoと同じく、技術的に「コレはすごい!」と感銘を受けたものはなかった…かな。


    ちなみに自分の研究はまだ検討段階のものなので、今回のデモにも出来損ないのものを持っていくことに。
    その割には、予想よりたくさんの方にデモを見てもらえてアドバイスもたくさん戴く。
    (しかし、「面白いトコだけ見せて」と来られた先生には、「いや、まだ面白いのはありません」としか答えられず。それがまだ足りないのよね…。)

    「変換音楽」の専門家である宮下先生(上述)たちがやって来られたとき、どんな反応が返ってくるかヒヤヒヤしたけど、一応「面白い」という言葉を頂けたので、少なくとも無意味な研究ではなかろう、という自信は持てた。
    やはり「正弦波は円い」ってのは重要な基本指針である。

    ここで初めて自分の今の研究をお披露目したことになるけど、やっぱり色んなフィードバックがあって刺激になる。
    森脇先生からもダメ出し&アドバイスいただき、今後の道筋がより明確になったように思う。


    あと、口頭発表のほうは当日仕上げのぶん、デモのときの反応を資料に生かせたこともあってか、自信を持って発表。
    ただし、質疑応答での質問者はゼロ(T_T)
    「表向きは話よりもやっぱり理論(数学)を前面に押し出そう」という策が裏目に出て「?」だったのか…?


    懇親会その他


    懇親会は21世紀美術館のレストランで!
    料理はさすがハイクオリティで、日本酒の飲み比べもあって、まさに「もてなしの心」。
    そこそこ多くの方とコミュる。(デモで熱心に聞いていただいた方に話しかけてみたら実はYAMAHAの方だったんだー!とか。)


    その後、さらに街に繰り出し飲み。懇親会よりこっちのがメインな気が。
    昨日も研究会関係者と飲ませてもらったけど、メンバーはさらに大勢!
    例の宮下先生からもたくさんお話が聞けて、今までの自分の価値観のショボさを知らしめられたりカルチャーショック(?)を受けたり。


    11月末にはWISSが待ち構えているので、この経験を糧に繋げねば!
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ぶっち

Author:ぶっち
面白法人に勤める男。

趣味: 数学、コンピュータ、CG鑑賞・制作、アカペラ(ベース、パーカッション)
自分をモノにたとえると、"次世代OS搭載の旧世代PC"
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